【速報】アップル、開発者向けにAIモデル公開へ WWDCで発表か

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アップルがAIモデル公開を計画、アプリ開発を加速

米アップルが外部の開発者に対し、同社独自の生成AI技術「Apple Intelligence」のAIモデルを提供する準備を進めていることが明らかになった。
これにより、開発者はアップルのAIを活用し、革新的なアプリケーション開発が可能になる。
関係筋の話として、米ブルームバーグ通信が2025年5月20日までに報じたもので、アップルは6月9日の年次開発者会議WWDCにて正式発表を行うとみられる。

Apple Intelligenceとは何か

Apple Intelligenceは、アップルが2024年に発表した独自の生成AIプラットフォームであり、プライバシーを重視しながら、iPhoneやMac、iPad上での処理を中心に設計されている。
自然言語処理、画像編集、通知の要約、Siriの強化など、ユーザー体験を飛躍的に向上させる機能を搭載している。
これまでApple Intelligenceは主に純正アプリ内で使用されていたが、今回の開発者向け公開により、サードパーティアプリにも拡大される見通しだ。

開発者向けのSDKと統合の仕組み

報道によれば、アップルはAIモデルの外部公開にあたって、専用のソフトウェア開発キット(SDK)やフレームワークを提供する。
これにより、開発者はApple Intelligenceの大規模言語モデル(LLM)を利用し、自らのアプリにAI機能を組み込むことが可能となる。
公開初期には、クラウド依存型の大規模モデルではなく、端末上で動作する軽量モデルの提供が中心になるとされており、ユーザーデータ保護の観点からも注目されている。

対応デバイスと今後の展望

Apple Intelligenceは、A17 Pro以降のチップを搭載したiPhone 15 Proシリーズ以降、M1チップ以降を搭載したiPadおよびMacで利用可能となる。
OSはiOS 18、iPadOS 18、macOS 15 Sequoia以降が対象となる。
今後はAI機能の多言語対応や、他社製アプリへの適用範囲拡大、クラウドとの連携強化などが予定されており、AppleのAI戦略の中核を担うと見られている。