【2025/3/19速報】サムスン、M&Aで成長加速へ 低迷する株価に対応

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サムスン、M&A戦略で成長促進を計画

韓国のサムスン電子は3月19日、成長戦略の一環として大型の合併・買収(M&A)に積極的に取り組む姿勢を示しました。

人工知能(AI)ブームに後れを取ったことで、メモリチップ市場や受託製造分野での競争力が低下し、株価が下落。
これを受け、経営陣は新たな成長の柱としてM&Aを活用する意向を表明しました。

AI時代への対応、半導体市場での巻き返し

サムスン電子の共同CEOで半導体事業を統括するジュン・ヨンヒョン氏は、AI向けの高帯域幅メモリ(HBM)チップ市場において、需要の高まりを見誤ったことを認めました。

同社は2025年をターゲットに、半導体技術の強化と生産能力の拡大を図る方針を示しています。

株価低迷に対する経営陣の謝罪

サムスンの株価は、AIブームによる半導体市場の活況に十分対応できなかったことで下落しました。

これを受け、株主総会では経営陣が株価低迷について謝罪。今後の成長戦略として、技術革新と戦略的M&Aを推進することを約束しました。

サムスンの歴史と現在の立ち位置

サムスン電子は1969年に設立され、1980年代には半導体市場に参入。
1992年にはDRAM市場で世界トップのシェアを獲得し、現在ではスマートフォン、ディスプレイ、半導体の主要メーカーとして世界的に知られています。
しかし、近年は競争の激化により、市場シェアの維持が課題となっています。

今後の展望

サムスンはAI、5G、持続可能な技術への投資を拡大し、長期的な成長を目指しています。
M&Aを通じた技術獲得や新事業の展開が、同社の競争力強化にどのように寄与するかが注目されます。