【2025/4/1速報】ソフトバンクG、オープンAIに最大5.98兆円出資 日米連携でAI開発を加速

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ソフトバンクGがオープンAIに追加出資、出資額は最大5.98兆円

ソフトバンクグループ(SBG)は、米人工知能(AI)開発企業オープンAIに対し、最大で5.98兆円(約400億ドル)規模の追加出資を行うと発表した。
この出資により、SBGはオープンAIの最先端AI技術をグループ全体の事業に取り入れると同時に、日本市場向けのAIサービス展開を加速させる狙いだ。

日本国内向けに「SBオープンAIジャパン」を新設

SBGとオープンAIは、日本企業向けにAIソリューションを提供する合弁会社「SBオープンAIジャパン」の設立も発表。
この新会社では、オープンAIの最新技術をローカライズし、日本企業の業務効率化・デジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する。
提供予定のサービスには「クリスタル・インテリジェンス」という高度AIも含まれ、メール作成やマーケティング戦略立案、古いプログラムコードの再構築支援などを行う。

米国での巨大AIインフラ計画「Stargate」にも出資

SBGは、オープンAIおよびクラウド企業オラクルとともに、米国でのAIデータセンター建設プロジェクト「Stargate」にも参画している。
同プロジェクトには総額5000億ドルの投資が見込まれ、SBGは150億ドルの出資をすでに表明済み。
この施設は、ChatGPTのようなLLM(大規模言語モデル)の運用に不可欠な膨大な計算能力を提供するインフラとして計画されている。

補足:オープンAIとAGIへの道

オープンAIは2015年にイーロン・マスクやサム・アルトマンらにより設立されたAI研究機関。
当初は非営利でスタートしたが、研究費の増加と技術競争の激化に伴い、現在は営利部門を持つ構造に移行している。
ChatGPTシリーズの成功により、世界的な注目を集めており、2024年10月の資金調達時には評価額が1570億ドルに達していた。
今回の出資で評価額は3000億ドルに跳ね上がる見通しだ。
オープンAIは汎用人工知能(AGI)の実現を最終目標としており、ソフトバンクの孫正義社長も「AIは地球上で最大の革命をもたらす技術だ」と語っている。

ソフトバンクの今後の戦略と社会実装

SBGはAI分野への積極投資を戦略の柱と位置付け、既に最大165億ドルの資金調達も並行して進めている。
出資金はAI関連インフラ整備のほか、ロボティクスや半導体技術などへの展開も予定されている。
これにより、国内外でのAI実装を加速させ、企業・産業構造の抜本的な転換を目指す。