GPT-4.1・GPT-4o・o1系モデルの違いは?API料金をわかりやすく比較!

OpenAIが提供する言語モデルは、年々高性能化と多様化が進んでいます。2025年4月時点では、GPT-4.1、GPT-4o、そしてoシリーズと呼ばれるモデル群が利用可能となっており、それぞれが異なる強みと用途を持っています。

本記事では、これらのモデルの特徴とAPI料金を比較し、用途ごとの最適なモデル選びを支援します。


1. GPTシリーズの全体像

OpenAIはこれまでに複数の言語モデルをリリースしてきましたが、特に2024年以降に登場した「GPT-4.1」「GPT-4o」「oシリーズ」は、それぞれ明確な特長を持っています。

  • GPT-4.1:高精度な自然言語処理を得意とし、文章生成、要約、翻訳など幅広い用途に対応。
  • GPT-4o:テキストに加え、画像や音声の入力にも対応するマルチモーダルモデル。リアルタイム応答も可能。
  • oシリーズ(例:o1, o1-pro):複雑な論理処理や多段階の思考(リーズニング)を必要とする業務向けの高性能モデル。

2. 特徴をひと目で比較!モデル別機能・用途早見表

特徴項目GPT-4.1GPT-4ooシリーズ(例:o1, o1-pro)
主な用途一般的な自然言語処理高速マルチモーダル対話(テキスト・画像・音声)複雑な推論処理、構造化出力、ツール統合
処理対象テキストテキスト+画像+音声(リアルタイム対応)テキスト(高度な推論向け)
対応機能要約、翻訳、質問応答音声会話、視覚理解、Web検索統合Structured Outputs、外部ツール連携、Vision API
応答速度標準高速(約0.3秒)標準(高負荷処理にも対応)
コンテキスト長最大128kトークン最大128kトークン最大200kトークン(モデルにより異なる)
APIコスト感中($2.00入力 / $8.00出力)やや高($2.50入力 / $10.00出力)高($15.00入力 / $60.00出力 など)
向いている業務文書処理、QA、翻訳、要約ユーザー対話、音声応答、マルチモーダルアプリ意思決定支援、レポート生成、構造化出力の生成

3. API料金を比較

以下は、2025年4月時点でのOpenAIが提示している各モデルの標準API料金(100万トークンあたり)です。

モデル名入力キャッシュ入力出力
GPT-4.1$2.00$0.50$8.00
GPT-4.1 mini$0.40$0.10$1.60
GPT-4.1 nano$0.10$0.025$0.40
GPT-4o$2.50$1.25$10.00
GPT-4o mini$0.15$0.075$0.60
o1$15.00$7.50$60.00
o1-pro$150.00$600.00

キャッシュ入力は、過去の入力と同一の内容を再利用した際に適用される割引価格です。


4. 業務別のおすすめモデル

● コスト重視の日常タスク向け

  • GPT-4.1 mini / nano:翻訳、チャット応答、社内文書の自動化などに最適。APIコストを大幅に抑えることが可能です。

● 音声・画像も使いたい場合

  • GPT-4o / GPT-4o mini:マルチモーダル対応。例えば、ユーザーとの音声会話や、画像からの情報抽出タスクに適しています。

● 高度な業務ロジックや推論処理

  • o1 / o1-pro:データ分析支援、業務レポートの自動作成、法務文書の構造化出力など、正確性が求められる業務で真価を発揮します。

5. トークン数と日本語文字数の関係も要注意

日本語においては、「1文字 ≒ 1〜3トークン」になる傾向があります。例えば「今日は天気がいいですね。」という10文字の文でも、12〜14トークンにカウントされることがあります。料金は「トークン数」によって課金されるため、日本語使用時はトークン数の見積もりにも注意が必要です。


まとめ

GPT-4.1、GPT-4o、oシリーズは、それぞれ得意分野と価格帯が明確に分かれています。どのモデルが最適かは、**「何をしたいのか」「どれだけの予算があるか」**によって異なります。

  • 高速かつ多機能 → GPT-4o
  • 価格を抑えつつ安定した処理 → GPT-4.1 mini/nano
  • 複雑で高度な処理 → o1 / o1-pro

用途を明確にし、API料金と機能のバランスを見ながら、最適なAIモデルを選びましょう。