2025年2月21日、OpenAIはAIエージェント「ChatGPT Operator」の提供地域を拡大し、日本を含む複数の国での利用を開始したと発表しました。
この新しいAIエージェントは、ウェブブラウザ上でのタスクを自動化し、オンラインショッピングや予約、情報収集など、さまざまな作業を支援します。
ChatGPT Operatorとは?
ChatGPT Operatorは、GPT-4oをベースとしたAIエージェントで、ユーザーの指示に従いブラウザを操作する機能を持っています。
例えば、「フライトを予約して」「食料品を注文して」といった指示を出すと、Operatorが必要な手順を実行し、検索やフォーム入力、クリック操作を行います。
ただし、ログイン情報や決済情報の入力が必要な場面では、ユーザーの手動操作が求められる仕組みになっています。
利用可能なプラットフォームと料金
現在、ChatGPT OperatorはChatGPT Proのユーザー向けに提供されており、月額200ドルで利用可能です。
日本では楽天市場や一休.comといったサイトでの操作が可能となっており、ユーザーの指示に基づいて商品検索や予約手続きを行うことができます。
一方、EU諸国やノルウェー、スイス、リヒテンシュタイン、アイスランドでは未対応であり、OpenAIはこれらの地域への提供拡大を検討しています。
初期ユーザーの反応と課題
すでに利用を開始したユーザーからは、ChatGPT Operatorを活用して就職活動の支援やウェブアプリケーションのテストなど、さまざまな実世界のタスクに挑戦する報告が上がっています。
しかし、情報の収集やスプレッドシートの操作など、複雑なタスクではまだ課題があり、完全な自律性には至っていないと指摘する声もあります。
今後の展開
OpenAIは、ユーザーのフィードバックをもとにOperatorの機能を改善し、将来的にはより多くの国での展開を予定しています。
また、ChatGPT本体とのよりシームレスな統合や、スマートフォンアプリへの拡張も検討されているとのことです。
今後のアップデートにより、ChatGPT Operatorがどこまで人々の生活を支援できるようになるのか、さらなる発展が期待されます。