【2025/3/26速報】北朝鮮がAI搭載の自爆ドローン公開、金正恩氏が視察で軍事技術の加速を指示

ニュース

AI搭載ドローンを視察、軍事技術の最前線へ

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は、最新の軍事技術としてAI(人工知能)を活用した自爆型ドローン(無人機)システムを視察し、兵器開発における無人操縦とAIの導入を最優先課題とする方針を明らかにした。
このドローンは、敵の目標に接近して自ら突入・爆破する「徘徊型兵器」に分類され、現代戦において各国が注目する技術である。

戦術的ドローンと新型偵察機も公開

金総書記は、敵の動向や地上・海上の戦術目標を探知できる新開発の偵察用無人機も同時に視察した。
さらに、情報収集、電子妨害、攻撃に特化した機器類も展示され、北朝鮮が多目的なドローン兵器開発に取り組んでいることが示された。

公開された写真では、固定翼ドローンが戦車型標的に突入し、爆発する様子や、金総書記が大型ドローンの前で側近とともに歩く姿が確認されている。
また、レーダードームを備えた大型航空機へ階段で搭乗するシーンや、低空飛行する航空機を見つめる場面も見られた。

AI×ドローンの戦略的意図とロシアとの連携

金総書記は、AIを組み込んだ無人航空機システムの開発競争で「最前線に立つ」必要性を訴え、長期的な国家プログラムの構築を指示。
この背景には、現代戦における無人機とAIの融合が新たな優位性を生み出すという認識がある。

また、北朝鮮兵士がロシアの対ウクライナ戦争に従事し、ドローン戦術の経験を積んだと考えられており、ロシアとの軍事技術共有の可能性も指摘されている。

自爆型ドローンとは:徘徊型兵器の仕組みと脅威

自爆型ドローン、通称「徘徊型兵器(ロイタリング・ミュニション)」は、一定範囲を飛行しながら敵目標を探知、発見次第突入して破壊する。
従来のミサイルと異なり、標的の位置変更に柔軟に対応でき、戦場での即応性と精度に優れる。

コスト効率も高く、都市部や山岳地帯といった複雑な地形でも有効に使えるため、世界各国での軍事導入が加速している。
ウクライナ紛争でもこうしたドローンが活躍しており、北朝鮮が同様の戦術を導入する意図が読み取れる。

北朝鮮の無人機開発の歴史と今後の懸念

北朝鮮は過去10年以上にわたり、ロシア、中国、イランなどの無人機技術を模倣・発展させ、独自のドローン開発を進めてきた。
偵察、攻撃、電子妨害などの多目的無人機を多数配備し、近年ではAI技術も統合するなど、戦略的転換が見られる。

今後、AI搭載の無人兵器が大量配備されれば、朝鮮半島だけでなく国際的な安全保障にも深刻な影響を与えることが懸念される。