2025年1月30日(現地時間)、MicrosoftのAI部門CEOであるムスタファ・スレイマン氏は、OpenAIの最新推論AIモデル「o1」をすべての「Copilot」ユーザーに無料で提供すると発表しました。
これまで「o1」はChatGPTの有料プランでのみ利用可能でしたが、今回の発表により、すべてのCopilotユーザーが無料でアクセスできるようになりました。
Today we’ve made Think Deeper free and available for all users of Copilot.
— Mustafa Suleyman (@mustafasuleyman) January 29, 2025
This now gives everyone access to OpenAI’s world class o1 reasoning model in Copilot, everywhere at no cost.
I urge you to give it a try. It’s truly magical. Think Deeper helps you: pic.twitter.com/nzccl0tdhL
Copilotとは?
CopilotはMicrosoftが提供するAIアシスタントで、Webブラウザの「Edge」やMicrosoft 365などの製品に統合されています。
MicrosoftはCopilotを「すべてのユーザーのためのAIコンパニオン」と位置付けており、業務効率化や情報検索、文章作成など、さまざまな用途で活用されています。
「Think Deeper」機能の無料提供
今回の発表に伴い、Copilotのプロンプト内に「Think Deeper」ボタンが追加されました。
この機能を使用すると、「o1」による高度な推論が可能になります。「Think Deeper」は、通常のAIチャットよりも時間をかけて回答を生成するものの、複雑な質問にも段階的に答えることができるのが特徴です。
スレイマン氏のコメント
スレイマン氏は今回の発表について、「用途は無限大だ。何千万人ものユーザーがこの機会を得ていることに、本当に興奮している」とコメントし、「現在、さらに多くのパイプラインが進行中」と述べました。
Copilotを通じて「o1」を無料で提供することで、AIの活用がより身近になり、多くの人が高度な推論を必要とするタスクを手軽に実行できるようになることが期待されています。
今後の展開
Microsoftは最近、Copilotをビジネス向けに強化し、無料のAIチャット機能や有料のエージェント機能を導入するなど、AI技術の普及を加速させています。
今回の「o1」の無料提供は、その戦略の一環と考えられます。
今後も、Copilotを中心としたAI技術の進化と普及が進むことが予想されます。
この動きは、AI技術の民主化を促進し、個人ユーザーや企業がより高度なAI機能を利用できる環境を整える重要な一歩となるでしょう。